そもそも、お部屋の片付けは自分自身でやるべきこと
自分の部屋を人に片付けてもらうわけですから、全て業者任せで片付けができると思ったら大間違いです。人に任せきりなら大事なものがどこに行ったのかわからなくなるし、いったん片付いても容易にリバウンドしてしまい、自分で修復できなくなるのは当然です。
業者選びの際に最も大切なポイントは、まず自ら目的意識を持つことです。たとえば、「今後快適に過ごしていける部屋をつくる」ということです。引越とか、遺品整理とかいろいろな場面もあろうかと思いますが、ここでは、「快適に住まい続ける」ことについて語ります。
片付けられない症候群といわれる方たちは、「その先にあるもの」を建設的に考えることがとても苦手な傾向があります。目の前にあるものに熱心になりがちで、最終的な目標を見失いがちでもあります。目の前に積みあがった不用品と混在した「山」、その処理に気を取られ、その後の暮らし方まで視野に入れた作業をどうするべきなのか?そこまで片付けを進める手順や手段について、明確にリードしてくれる専門家を選ぶべきです。
ゴミを回収するのは作業の一部分であって、最終的な目標は「今後快適に住まい続ける」ということです。
値段が安いのも良いでしょうし、作業が早いのも良いと思うのですが、はたしてそれだけで業者を選んで良いのでしょうか?
家具や家電の使い勝手を考えながら作業してくれたり、近隣に迷惑のかからないように配慮してくれたり、そんな親身な対応を心掛けてくれそうな片付け専門業者を探しましょう。 片付けは、安価な投資ではないのですから、どの業者が自分のためになるのかをよく考えるべきです。業者選定のために時間がかかっても仕方ありません。
片付け業者の信頼度 チェックポイント
ここでは、信頼できる片付け業者を選ぶためのチェックを挙げてみます。お部屋の片づけを業者に頼むのは初めてという方や、「自分たちだけで片付けるのは無理かも」などと考えている人は目を通してみてください。
主なチェックポイント
しっかりとした許可業者か?
電話での対応はどうか?
料金は明確か?
見積もりは分かりやすいか?
対応スキルはどのくらいか?
守秘義務や個人情報の保護が徹底されているか?
環境への配慮は?
こんな項目で考えてみたいと思います。
しっかりとした許可業者か?
廃棄物の収集運搬許可を持っている業者かをチェックしましょう。行政からのこの許可がなければ、ゴミ処分を仕事にすることはできません。 まずは業者の「産業廃棄物収集運搬許可番号」を確認してください。
もう一つ、リサイクル品買取に必要な「古物営業許可」の所有もチェックしてみましょう。これは、都道府県警察が出す許可ですので、犯罪にかかわった者は取得できない資格です。
また、ホームページに会社の所在地、固定電話の番号などの表示がない会社は、NGです。
携帯番号のみとか、フリーダイヤルのみなど、警戒すべきです。
電話での対応はどうか?
片付け業者を選ぶ際、まずはホームページを見るという人が多いと思います。気にいれば問い合わせという流れになるわけですが、問い合わせは、メールではなく電話でしてみるとよいでしょう。
電話は、メールよりも業者の姿勢が顕著に現れます。ホームページやチラシが立派だからといって優良業者であるとは限りません。電話での言葉使いがなっていなかったり、質問にちゃんと答えてもらえなかったり、冷たく事務的な感じがしたり、社名や担当者名をきちんと名乗らなかったりといった業者は避けるべきです。
受付嬢サービスに委託している業者もあり、質問しても的を得たこたえが返ってこないこともあります。ホームページには自画自賛、勝手なことを並べ立てていますが、自分の部屋なら、どのようにして片付けてくれるのか、担当者にじっくり相談してみることです。これまでの実績がたくさんあるといいますが、同じ部屋、同じ客の注文なんてあるはずもありません。本当に経験豊富であるのかどうかも、少しやり取りすれば、担当者の技量や心根も把握できると思います。親身の対応が感じられないところはNGです。
料金は明確か?
料金は高いより安い方がいいに決まっていますが、内容を比較せずにただ料金だけで選ぶのは禁物。安かろう悪かろうでは意味がありません。よく聞くのは、「必要なものを勝手に捨てられてしまった」「事前に不要なものを分けておいてもらわないと作業ができないと言われた」「家財や壁紙を傷つけられた」など、作業が雑であるとか、配慮に欠ける作業だったなどです。安い業者の場合は、なぜ安いのかが明確でないと不安ですよね。料金設定についてきちんと確認しましょう。また、客からのクレームの少ない業者を選びたいものですね。
片付けの仕事は、既製品を買うように料金が単純に明確化できるものではありません。
料金設定は明確か?
立地・作業条件、不用品の材質と量、または、お客様の要望など、ケースによって料金に幅が出てしまう仕事なので、少なくとも算定の仕方などが明確化されていることが望ましいといえます。
特に、トラック1台位あたり「○○円〜」というのもかなり怪しい話です。空箱や、処分費用の安いボロ布などで、トラックをいっぱいにして稼ぐ業者も多くいます。
かといって、「一部屋当たりの片付け料金」を提示している業者なども判断が難しいといえます。不用品の量は、部屋によってまちまちですので、一概に単価を示すのは困難なばかりか、かえって重大な誤解を呼ぶ危険性すらあります。1部屋3万円程度というので、呼んで作業してもらったところ、天井付近まで荷物が積んであったため、30万円を請求されたという例もあります。
最低料金だけでも明示してあれば、ある程度の判断が付くと思って、いくつかの業者の表示料金を比較して、安いところを選ぶのもあまりよい方法とは言えません。そんな単純なものではありません。
見積もりは分かりやすいか?
実際に現地見積もりを取って予算面で問題がないかのチェックが最も重要です。
何社かの見積もりをとって比較するという人も多いでしょう。見積もりをもらったら、総計金額だけでなくその内容もしっかり把握しましょう。
不明な項目や料金設定はありませんか?
ざっくりとしすぎていて内容がよく分からないということはありませんか?
もし何か気になる点があれば、きちんと質問して確認しておくことが必要です。
さらに、作業依頼後に追加料金が発生することがないかどうかも、しっかり確認しておきましょう。ホームページで“いったん提出した見積もりに追加される料金はありません”などと謳っていれば安心できます。
料金が安いに越したことはありませんが、ずば抜けて安い業者は逆に怪しいと思っていいと思います。さまざまな経費を削ったとしても、ゴミの処分には相応の費用がかかるので、それを無視しての料金設定は不可能といえます。悪徳業者の場合は不法投棄も考えられるので、安すぎる業者はできれば避けましょう。
料金の安さにこだわりたい人は、なぜ安いのかを問い合わせ、理由が納得できた業者に依頼してください。
優良な業者の中には、「見積もりを担当したスタッフが作業も担当する」というところもあります。当日、知らないスタッフが来るより安心ですし、同じ担当者であれば、見積もり時に確認したことを踏まえて作業してもらえます。そのような約束をしてくれる業者であれば信頼できますね。
対応スキルはどのくらいか?
即日対応や日時指定は可能か、ハウスクリーニングはやってくれるか、予算に合わせたプランを提案してくれるかなど、こちらの希望にどのくらい応えてくれるかをチェックしましょう。
見積金額が予算を上回る場合には、予算内でできる最良のプランを提案してくれる業者なら安心できるでしょう。
また、経験と実績が豊富な片付け業者であれば、様々な難しい課題についていろいろな対応の引き出しを持っているものです。その差は、金額の過多にも勝るものがあります。
高齢の父が汚くしてしまった部屋を入院中に清潔にしようということで作業期日を決めたが、後日、介護保険制度を活用すれば役所の補助金を得られることがわかり、急遽作業内容を変更することにした。役所への申請、作業内容の変更、適切なアドバイスなど、すべて対応できる片付け業者だったので助かった。というケースもあります
ゴミがひざ上程度に溜まってしまった部屋の片付け作業をしていたら、ごみの下から異様な臭気がしていることが判明。普通の洗剤でこすっても効果ないため、急遽、翌日消臭バイオクリーニングを導入。それでもなお臭気が残ったので、オゾン殺菌・脱臭を加え、やっと住み続けられるようになった。様々に対応の引き出しがある会社でよかった。
逆に、対応スキルや実績の少ない業者の場合、警戒するべきは、
△作業を途中でやめられた
△料金を変更された
△ゴミを不法投棄され警察沙汰になった
△必要なモノまで捨てられた
△仕上げが悪く後悔した
守秘義務や個人情報の保護が徹底されているか?
ゴミ処分の依頼にはさまざまな理由がありますが、人に知られたくない事情を持つ人も多いと思います。自分に部屋の様子や個人情報は、できれば人に知られたくないですよね。個人のお宅の片付けには、当然のことながら守秘義務があります。こうした情報の保護に関して明確な取り扱いが確立している専門業者を選びましょう。
守秘義務を重要視している業者は、作業中の配慮(大きな音を立てない、できるだけ目立たない工夫、大きな声で話をしないなど)も行き届いています。個人情報の記載された不用物の処分にも、溶解処理など、相応の対応ができる業者であるかどうかも忘れずに確認してくださいね。
環境への配慮は?
ゴミの分別にしっかり取り組んでいる業者を選びましょう。
優良な業者は、廃棄物処分場に支払わなければならない処分代金を圧縮することを常に心がけているので、紙、布、金属、木材、食品、電池・蛍光灯・マッチ・ライター類などの危険物は、しっかり分別しています。しかし、中にはそのような基本的な分別もせずに適当にゴミを回収している業者は、不法投棄の可能性の高い悪質な業者であることが疑われますので注意してください。
不用品でも、まだ使用可能なものの買取りを行っている業者もあるので、資源を有効活用したい人はこういったサービスのある業者をえらぶといいでしょう。また、買取ができないまでも、NPOとかケア施設、社会更生施設に持ち込んで誰かに再利用してもらえるサービスのある業者もいます。こうした業者は、ごみ処分代を安くしてくれるものです。CO2排出の削減も含め、環境配慮型の業者を活用しましょう。
このような業者には要注意!
・電話の対応が横柄だった。
・見た目や身なりが、信頼できない。
・他社の悪口ばかり言ってくる。
・部屋の隅々までチェックせず、概算だけ伝えてくる。
・書面で見積もりを出さない。
・他社との比較により、値下げ交渉したら値下げ幅が凄く、元値自体が怪しいのでは。値下げ根拠が疑われる。
・私の質問にしっかり向き合って答えてくれない。
・全部捨てようと強く勧めてくる。
・選別を手伝ってもらいたいと言ったら、「来る前に分けておいてくれ」と言われた。
現場では、このような不信感が多く聞かれます。営業スタッフの資質や会社の経営理念はどうなっているのでしょうか?このような業者に引っかからないようにお気を付けください。
最後に
インターネットで業者を探そうとしたとき、気を付けなければならないのは、インターネット検索の上位に表示されるからって 良い業者とは限らないということです。ネット検索上位に表示させるのは、ネット事業者のテクニックでしかありません。片付け業者の仕事の質とは全く無関係です。上位表示さえすれば、たとえそれが質の良くない業者であったとしても、たくさんの人の注目を浴び、ひどい目に合う人も出てくるわけです。
当社で担当したお客様の中には、「良い業者を選ぶために本当に苦労したんだ。やっとオタクを探してとてもよかったけれど、どうやったらよい業者に巡り会えるんだろう?」と言っていただける方も少なくありません。インターネットで業者を探すのはとても難しいですね。なんといっても、経験や人柄なんてネットでわかるわけないものね。
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お客様の「思い」と私たちの「想い」の 出会い それらを適切な形にの調和させていくのが私たちの仕事です。
単純な仕事で安ければいい 早く終わればいい そのような仕事は 誰でもできます。 私たちのスタッフは、クライアントの皆様のお力になれるよう、精神的にも日々トレーニングを重ねております。